この様なご質問は大変多いのですが、塗料の場合、種類が多く、又、奥が深い為、説明しづらいのが現状です。
そこで屋根塗料を樹脂別に分類し、耐候性の違いを分かりやすくグラフにした《性能比較》の資料(SK KAKENのトタン屋根用色見本帳)がありますので、載せてみました。
塗料の特徴
樹脂 | アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素樹脂系・他 |
[水性タイプ] |
<環境への配慮> ・集合住宅や学校、病院など多くの人が集う場所の塗り替え等に向いています。
【省資源・無公害】 ※近年、溶剤形塗料を超える製品がどんどんラインアップされています。 |
[溶剤型]
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<耐久性へのこだわり> ・メンテナンスサイクルが要求される建築物の外部塗装に多く用いられます。 ・溶剤形の為、臭気が強いので、密集している場所の塗装には不向きです。 |
[弱溶剤型] |
<耐久性・低臭・作業性等に優れている> ・近年最も多く採用されています。 ・住宅の塗り替え、公共物件(学校・病院他)大型物件(スーパー・マンション他) ・ツヤ、色など多くのニーズに対応。 |
樹脂別に《性能比較》と《特徴》を簡単にまとめてみましたが、それらの種類の中に更に、1液・2液・硬質タイプ・弾性タイプ等と、様々に分類されていますので、「水性よりも溶剤が…」「フッ素だから…」「無機ならば…」等と言い切れないのが現状です。故に、確かな仕上がりを得るには、次の3点がきっちりできていれば予算を生かした適正な工事が行われると考えて良いのではと思います。
①塗料について | 塗料メーカー・塗料販売店・工事業者等にアドバイスを受ける。ネットなどで調べる など。 |
②正しい施工 | いくら上等な塗料を使用したとしても、施工方法が正しくなければ、塗料の性能が生かされず、耐久性等につながりません。 |
③工事の行方 | 大切な工事予算が無駄(中間マージン等)になっていないか?材料費や工事費に生かされているか? |